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値引き交渉は人間対人間の勝負です

ビックカメラ「他店より1円でも高い品は」どうなるのか | Excite エキサイト

他店との値引き合戦。よくある話です。

というか、私はその戦場で働いて、女房子供を養っております。

さて、値引きにはやはり上手い下手と言うものがあります。

相手も人間、自分も人間ですから、言い方ひとつにも気を使いたい(使って欲しい)ものです。

ですから、「やれるんだけどしない客」もいれば、「本当出来ないけど仕方ないなという客」がいるのも、事実です。

自分は「言ったもん勝ち」は嫌いですので、値段のことしか言わない客は、あとあとも値段のことしか言わない客の可能性がほとんどですので、そういう方にはやんわりと嫌われるようなことをやりますよ。本当。

ここで、ちょっとアドバイス。
絶対に客が言ってはいけない言葉があります。それは
「損して得取れ、って言うじゃない」です。

これは本来、店側が使う言葉です。
「この客はこのあと、これだけの利益(売上ではない)が見込めるから、ここはちょっと損をしてでも、繋ぎとめておいて・・・」という心理です。
この言葉を発する客は「絶対にこの後も店側にとって損しかもたらさない」と言ってもいいので、「こういう客は切れ。売上を上げてではなく利益を頂いて初めて”お客様”だ」
ということです。

あと、ネットの情報を持ってこられる方も、数多くいます。
まあ、合わせれるところやりますが、某掲示板の「いくらで買いました」みたいなのは要注意です。
本当だと確認できれば、やります。

しかし「自作自演」野郎もたまにおります。きっちり、どの会社のどのお店で買った。というのが記載されていれば確認しやすいので、交渉できるわけです。
ただ、「いろいろ買って、その内の一点が安かった」という場合もあります。
この場合は、「同じ条件ならできる」わけで、その一点買いだけでは、到底できないこともあります。
これは、書いた人が「ウソ」を言ってるわけではなく「買ったときの状況・条件」をきっちり書いていない、不完全な情報によるものです。

ですから、完全な情報を持っていくことも大事な事です。

このビックにしてもヨドバシにしてもヤマダもコジマも他の家電量販店でも、「きっちり確認できる方法」でなら交渉の余地はありますよ。という記載にならざるをえないわけです。
正直者が馬鹿を見る。では世の中が成り立ちません。

あと言ってはいけない言葉「安けりゃ安い。その方がいい」です。
店員は心の中で思っています「じゃあ、あなたの給料も安い方がいいのですね」と。
金は天下の回り物であり、経済の血液です。あなたが買うものは安い方がいいでしょう。
しかし、あなたを雇っている「あなたの労働力を買っている」経営者や、あなたの取引先も
あなたに対してそう思っていたとしたらどうでしょう?
この言葉を言う人は「そのとおり、私の給料(利益)も、安い方がいいですよね」と笑って答えなければ、矛盾していることになります。
これを否定する人は「自分さえ良ければそれでよし」ということでしょうか?
そのように自分の子供を育てられる人なんだな・・・。と子供を持つ親として思ってしまいます。
こういう人にも、上手く帰っていただくよう仕向けます。

これでも、世の中、成り立ちませんよね。みんながみんな同じ事を思って実行したら・・・。

「きっちり適正利益」を取る、取らせる。こうすれば、上手く回ると思うんですけどね。

はっきり言って、「お客様は神様」ではありません。
店員からすれば「人間対人間の真剣勝負」です。
それを踏まえれば、値引き交渉なんて簡単です。

商売は「ギブ・アンド・テイク」です。「テイク」ばかりでは成り立ちません。
まず「ギブ」があってそれから「テイク」。店側、客側両方に言えることです。

どちらにも遺恨を残さない値引き交渉が出来る人は、きっちりした人。ともいえるでしょうね。
by tilipapa | 2005-08-05 22:43 | Trackback