辰吉に事実上の引退勧告 本人は現役に固執
前世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎(大阪帝拳)について、所属ジムの吉井清代表は1日、次戦の可能性は「99パーセントない」と話した。
34歳の辰吉は一昨年9月以来試合から遠ざかっており、事実上の引退勧告となった。同代表は「本人は現役に固執しているが、身を入れた練習をしていない」と現役続行は厳しいとの見通しを示した。
吉井会長はかなりの数のボクサーを育て、見てきた人である。
3人の世界チャンピオンを世に出した、プロモーターでもある。
この人が言うのだから・・・おそらく、日本での試合はもうないでしょう。
WBCバンタム級を獲るまで、あのグレグ・リチャードソン戦までの彼は、凄いボクサーだった。
スピード・パワー・柔軟性・・・どれをとっても素晴らしいの一言。
あそこまでのバンタムはなかなか出るものではない。
そしてあのキャラクター・・・
スターとして申し分ない存在だった。
そのあと、網膜はく離。かれのボクサー人生が狂い始めた悲劇である。
そのあとは、正直、普通のボクサーになってしまった感じもする。
もちろん、スターとしての存在感は人一倍であったが。
薬師寺と死闘を繰り広げても、やっぱり
「あのころよりは・・・」と言う感も否めなかったし、
この間のアビラ戦も、やっとの判定勝ち。
戸高とやるかも?って言うのは噂だけに終わったし・・・
現在WBC21位(2004年12月)。
このまま終わってしまうのでしょうか?
個人的には、そろそろ潮時では・・・と思いますが、
本人が決めることです。