1983年7月7日 近大記念館
WBC世界Jウェルター(Sライト)級タイトルマッチ12回戦
王者 ブルース・カリー 対 挑戦者 赤井英和
日本で初めて行われた12回戦の世界戦
挑戦者は「浪速のロッキー」赤井英和です。
タイトルこそ獲っていませんが、幻のモスクワオリンピック代表からプロ入り。
強打で鳴らし、のちのウェルター級東洋王者、尾崎富士雄を破って新人王。
そのあと日本ランカークラスに連戦戦勝。もちろん外国人選手、
失礼な言い方ですが、噛ませ犬相手もあり、世界挑戦にこぎつけます。
7月7日だから7ラウンドで倒して、フィーバーや!
と豪語した赤井選手は、その7ラウンドにTKOで破れます。
試合はまさに「ケンカ・ボクシング」でもうただ単なる殴り合いに近く
これが赤井選手の持ち味でもありましたから、もうそれはエキサイティングな試合でした。
当時中学生だった私は、赤井選手よりも、
当時の世界王者・渡辺二郎選手のボクシングの方が好きでしたが、
その時、特に大阪では赤井選手のほうが人気がありました。
わかりやすいボクシング・・・だったからでしょうね。
全体的にバタバタした展開でしたが・・・
今見てもやっぱりエキサイティングな試合でした。
ちょっと蛇足
20日に8回戦を闘ったホープの相手が「本当にインドネシア王者?」
という疑惑がありますが、
この赤井選手のここに来るまでの相手には
「グアム島チャンピオン」なる肩書きの選手もいたような・・・
若手売出しにはよくある手なのです。
まあ、グアム島チャンピオンの場合は、シャレですむかもしれませんが・・・